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ぺぺ日記

最近の面白いことあげていきます。今興味あるのは、難民と読書です。

かもめのジョナサン

読書録


こんばんは!ぺぺです!
かもめのジョナサン読みました。


全世界で4,000万部も読まれたこの小説は、読んだ後に、なんだったんだこれはと、かなり良い意味での違和感をくれる一冊でした。


■あらすじ
ジョナサンはかもめです。もともとは普通のかもめでした。群れで暮らす一羽のかもめです。


だけれど一つだけ他のかもめとは変わったことがありました。飛ぶことがとても好きなのです。他のかもめが、餌を取るためだけに最低限飛ぶのに、ジョナサンは限界に挑戦し続けるのです。


彼の挑戦は周りから異質に見られ、ジョナサンは群れを追われます。しかし同時にかれは、飛ぶことという、人生の最大の目的を手に入れるのです。


群れを追われた後も彼は飛行の訓練を続け、彼は群れの中での飛行の最高記録を更新し続けます。急上昇、スピード、旋回どれを取っても彼のように飛べるかもめはいないのです。


あるとき、二羽のかもめがジョナサンの後ろをついてきました。ジョナサンは彼らがどれだけ飛べるか試したくなりました。急上昇や急旋回を繰り返しても彼らはピタッと後ろについてきます。


ジョナサンは彼らに聞きました。どうしてそんな飛び方ができるのかと。


彼らはジョナサンを次の次元へと迎えにきたのです。ジョナサンは、群れに捨てられたことにうんざりし彼らについて行くことに決めます。


そこにいたのは飛ぶことを人生の喜びとするかもめたち、瞬間移動するかもめや、隊列を組むかもめたち。そこはジョナサンにとって、毎日刺激的で迫害を受けることもない素晴らしい楽園でした。


しかし、ある日ジョナサンは気がついたのです。自分が下の世界に残してきたかもめたちのことを。彼らの中にも自分と同じように、自由に飛ぶことを望み、群れを追われたものがいるのではないかと。彼は戻ることに決めます。


彼が考えた通り、下の世界にも彼と同じ境遇のかもめがいました。ジョナサンは彼が他のかもめから教わったように自由な飛び方を、飛ぶことそのものを教え子たちに教えていきます。ジョナサンとその弟子たちは自由を覚え、またその周りにも自由を求めるかもめたちがたくさん集まりました。


ジョナサンは、弟子たちを残し、次の場所へ飛び立ちます。自分はそこにはもう必要ない、新たな迷えるかもめを助けるたびに出るのです。



あらすじは、これくらいにしておきますが、この小説がこんなにも売れて、何か我々の心に引っかかりをもたらすのは、今の時代を表しているからでしょう。


例えば、
ジョナサンが群れから迫害されながらも自由を求めて飛ぶことを選択するのは、
若者たちが取ろうとしている新しい人生や生き方を反映しているし、


ジョナサンがその地を去った後に、神格化・崇拝され、その崇拝が形骸化し、無意味なものになって行くプロセスは、現代の宗教や思想のあり方への皮肉が込められています。


どんな素晴らしい人も、いつかはその地を離れ、いつかは土地も荒廃していく無常観と同時に、それでも自分が信じた道を行くことの大切さを教えてくれる一冊です。